逆転の思想−139        目次
              水道公論2014年10月号


  IT機器の低信頼性対策
 WINDOWS8パソコンが出始めた一昨年前の暮れ、パソコンの買い換え時期に、前評判も悪くなかったのといWINDOWS7の時に発売後すぐに購入して良かったので注文したが、実際使ってみると、操作がわからずけっこう苦労した。中が見にくい一枚の膜で覆われて、その外側から操作しているような感じである。パソコンやカメラなどは専門家によると思われる前評判より、発売後の口コミを調べて購入するのがいい。
 だいぶ慣れてきた今年の2月、なんとOSが動かなくなってしまった。その前のXPや7では一度もこんなことがなかったので油断していた。原稿、写真、表計算ファイルなどはUSBメモリーや外付けHDDに入れるようにしていたが、運も悪かった。というのは使いにくい中でファイルを収めるのにどうしてもパソコンの中のHDDに誘導されることが多く、頻繁に編集するHPファイルなどが外付けHDDに入っていなかった。
 OS会社に電話しても解決できず、一度断られたパソコン製造会社に復旧を頼んだ。電話で指示してもらいながら作業し、一時間以上かかった。結局入れ直しとなったがOSが壊れて起動できないときのHDDリカバリープログラムが入っていてファイルは相当程度復旧することができた。しかしDVD出版が間近になり最終修正中のビデオ編集ファイルは、全く編集できなくなってしまった。その編集は少し特殊で、構成するビデオファイルの容量が大きいため、もとのビデオファイルを移して記憶するのでなく、ファイルの位置だけを憶えていて、それをその都度呼び出すような仕組みになっているため、リカバリーで位置関係がずれてしまい、成果ファイルはあるものの、元になった個々のビデオファイルを呼び出せなくなって、修正は編集を一から始めると同じ事になって、再編集は諦めざるを得なかった。
 パソコンが壊れてメールが出来ず困っている人がけっこう多い。初期化したり買い変えた時住所録の移転が難しい。筆者の場合、WINDOWS8ではインストール出来ない住所録ソフトを手放せなかったので、たまたま当時安かった軽量で持ち運び可能なWINDOWS7パソコンを買ったのと、メールがクラウドタイプで通信文やアドレスがプロバイダ会社にあって、使う度に呼び出すので、パソコンが壊れてもメールで困ることはないようになっている。外付けのHDDやプロバイダの事故に対処するバックアップは必要であるが。
 勧められるまま、最新のWINDOWS8・1を入れたが、ファイルやフォルダーの内容を示す、エクスプローラで、名前の変更や、ファイルの追加を画面に反映しないこれまでなかった変で面倒な事が時々起きる。ネットで調べたらF5を押すと更新すると教えてくれた。
 パソコンは以前のように何十万円していた時と違い、アフターサービスにかける費用も出せなくなってきていると思われる。
 パソコンの信頼性が低いまま、低価格になり、スマホやタブレットとの競争も厳しい中、サービスレベルはどんどん低下していくだろうから、使う側の安全対策をしっかり考えていく必要がある