逆転の思想−124        目次
              水道公論2013年6月号


  ウェブの更新作業
 東急線渋谷駅が一夜にして地上から地下に移転した。早朝から大量の乗客を運ぶ過密な運転で、どこかがちょっと止まっても大きな影響が出るのに、円滑に行ったようである。線路や信号システムの切り替えなど、短い間に、実行できる作業量にし、切符販売機や、自動改札などすぐ動けるようにしておくなど、ミスがないように細心の注意を払う必要があり、その準備は大事だったと思われる。
 羽田空港ビルの引っ越しも、大変だったと思われるがトラブルは聞いていない。
 メールやホームページのプロバイダーも時々大きな改訂や引っ越しがある。
 今年の正月に一流の証券会社がインターネットを刷新した。銀行のインターネットバンキングと同じく、パソコンで自分の口座の現状や過去の取引を見ることができ、また株式,投資信託、債権の取引ができる便利なものである。
 前宣伝は鳴り物入りであったが、ログインしたら受け付けされなかった。ログインには支店番号、口座番号、パスワードと3種の入力が必要で、電話で問い合わせしたら、支店番号に問題があることがわかった。それまでの支店番号入力はアルファベットを含むもので、ログインの入力だけでなく、証券会社から送られてくる各種報告書等全てその番号が使われていたので全く知らなかったが、数字のみの支店番号もあって、改訂の際にそれしか受け付けなくなったのである。 数字のみの支店番号を使わなければいけないことについて、ホームページの注書きにもなく、確か2週間以上経ってやっとログインページにアルファベットの入った支店番号が使えない旨が入った。銀行と同じく多額のお金を操作する信頼性が非常に重要なシステムで、どうしてこういう初歩的なミスを平気でおこすのか理解ができない。今まで通りのログインを続けるこようにプログラムすることも特に問題があるとは思えず不思議であった。
 また、新しいサイトでは使いにくくするような模様替えだけのようであり、社員が社内で見るのはいいかもしれないが、利用者にとって良くなったと理解できないものであった。
 ソフトの話になるが、ウインドウズ8パソコンについている最新ブラウザーのエクスプローラ10でインターネット手続きなど情報をやりとりするとき動かないことがある。閲覧だけであれば問題ないが。最近でも大容量ファイルを送ってくれる宅ファイルでファイル送付作業が途中で止まってしまった。原因は分からないが標準設定のセキュリテイレベルが高すぎるのであろうか。数は多くないが時々生ずる。この問題は幸いグーグルのブラウザーソフトであるクロームが標準で付いてくるようになって、これを使うことによって解決できる。
 中身が見えなくてよくわからないだけに、パソコンの世界も利用者の利便を考え、細心の注意を払って更新してほしいものである。